WineHQのインストールについて(dnf)
| 登録日 | :2025/05/18 08:16 |
|---|---|
| カテゴリ | :Linux |
RockyLinuxのdnfで wineをインストールするときに、NFSでマウントした /home/APPLIにする手順を教えてください。
回答
RockyLinuxでWine本体をdnfでインストールする場合、Wine自体のインストール先はシステムの標準ディレクトリ(/usr/binや/usr/libなど)に固定されており、NFSでマウントしたディレクトリ(/home/APPLIなど)に直接Wine本体をインストールすることはできません
しかし、WineがWindowsアプリや設定を保存する「Wineプレフィックス(仮想Cドライブ)」をNFS上(/home/APPLIなど)に作成・利用することは可能です。
手順
- Wine本体のインストール(dnfでシステムに導入)
sudo dnf update
sudo dnf install epel-release
sudo dnf config-manager --set-enabled crb
sudo dnf install wine
- NFSでマウントしたディレクトリにWineプレフィックスを作成
例:/home/APPLIをNFSでマウント済みとする
export WINEPREFIX=/home/APPLI/wineprefix
winecfg
これで /home/APPLI/wineprefix にWineの仮想Cドライブや設定ファイルが作成されます。
以降、Windowsアプリのインストールや実行も同じように WINEPREFIX を指定して行います。
export WINEPREFIX=/home/APPLI/wineprefix
wine setup.exe
- 注意点
- Wine本体(バイナリやライブラリ)はシステムディレクトリにインストールされます。
- NFS上に作成したWineプレフィックスは、Windowsアプリのインストール先やWineの設定先として機能します。
- 複数マシンから同時アクセスはファイル破損の原因になるため推奨されません。
-パフォーマンスやファイルロックの問題が起きる場合があります。