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SFPモジュールは、1Gbpsの性能です。show interface transceiver details での正常な値の範囲を教えてください。

登録日 :2025/04/23 05:06
カテゴリ :ネットワーク

Ciscoの1Gbps SFPモジュール(例:1000BASE-SX、1000BASE-LX/LHなど)において、show interface transceiver details コマンドで確認できる正常な光レベル(dBm)範囲は、主に以下の通りです。

代表的な1Gbps SFPモジュールの光レベル範囲
モジュール種別 送信パワー(Tx)範囲 受信パワー(Rx)範囲
1000BASE-SX(MMF) -9.5 ~ -3 dBm 0 ~ -17 dBm
1000BASE-LX/LH(SMF) -9 ~ -3 dBm 0 ~ -19 dBm

Tx(送信): -9.5 ~ -3 dBm(SXの場合)
Rx(受信): 0 ~ -17 dBm(SXの場合)、-19 dBmまで(LX/LHの場合)

この範囲内であれば「正常」と判断できます。

注意点
-30dBm以下は信号がほぼ消失している状態で、正常な通信はできません。

-20dBm付近はかなり弱い信号で、障害が発生しやすい状態です。

受信レベルが0dBmを超えると、モジュールにダメージを与える可能性があるため注意が必要です。

実際の確認ポイント
工事前後でTx/Rx値が上記範囲内に収まっているかを確認してください。

受信値が範囲外(特に-17dBmや-19dBmよりも小さい値)になっていないか、または0dBmを超えていないかを重点的にチェックします。

コマンド例:

show interfaces transceiver details

まとめ
送信(Tx):-9.5~-3dBm程度
受信(Rx):0~-17dBm(SX)、0~-19dBm(LX/LH)

この範囲内なら正常、-20dBmや-30dBm以下は異常と判断できます。

モジュールや型番によって若干異なるため、詳細は該当SFPのデータシートも併せてご確認ください。

参考)
・https://www.cisco.com/c/ja_jp/td/docs/sw/wanswt/mgx8200edgeconcentrators/rn/001/78-15160.html
・https://www.cisco.com/c/ja_jp/products/collateral/interfaces-modules/transceiver-modules/data_sheet_c78-455693.html
・https://www.fs.com/jp/blog/how-to-check-the-optical-signal-strength-of-an-sfp-module-13293.html