CiscoスイッチのSPFモジュールで接続している光ケーブルの再癒着工事をすることになりました。工事前後でスイッチで確認できることはなんでしょうか。
| 登録日 | :2025/04/23 05:04 |
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| カテゴリ | :ネットワーク |
CiscoスイッチのSFPモジュールで接続している光ケーブルの再癒着工事を行う場合、工事前後でスイッチ側から確認できる主なポイントは以下の通りです。
工事前後にスイッチで確認できること
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ポートのリンク状態・LED表示
スイッチ前面のポートLEDで、リンクが正常か(点灯/点滅/消灯)を確認できます。リンクが切れている場合は消灯、正常なら点灯や点滅になります。 -
インターフェース状態の確認(CLIコマンド)
show interfaces コマンドで該当ポートの状態(up/down, error-disabledなど)を確認できます。工事中はdown、工事後に正常ならupとなります。 -
SFPモジュールの状態・エラー確認
SFPモジュールや光ケーブルに問題がある場合、syslogやshow interfaces status、show loggingコマンドでエラーが出ていないか確認します。たとえば「gbic-invalid」や「CRCエラー」などが出ていないかをチェックします。 -
受信・送信光レベルの確認
show interface transceiver details コマンドで、SFPの受光・送光レベル(dBm)を確認できます。工事前後で受光レベルが大きく変化していないか、または正常範囲内かを比較します。 -
通信疎通の確認
工事後、pingコマンドなどで対向機器との通信が正常に行えるか確認します。
具体的な確認コマンド例
show interfaces status
show interfaces <該当ポート>
show interface transceiver details
show logging
ping <対向機器のIPアドレス>
注意点
工事後、ポートが「err-disable」などになっていた場合は、shutdown/no shutdownでポートを再起動するか、必要に応じてerrdisable recovery設定を確認してください。
光レベルが規定値を下回っている場合、ケーブルやSFPモジュールの状態も再点検が必要です。
まとめ
工事前後で「リンク状態」「インターフェース状態」「エラー有無」「光レベル」「通信疎通」を確認することで、SFPモジュールおよび光ケーブルの状態をCiscoスイッチ側から的確に把握できます