KnowHow

ルータ（L3SW）が２つでそれぞれネットワークを構築してIGRPでルーティングを行っている。
一方のルータで新しいネットワークを追加するときの手順を忘備録としてメモする。

1.新しいネットワークを作成

元々、192.168.10.0/24が存在すると仮定して、新たにネットワークを構成する。
元のネットワークは、vlan10として構成する。
vlan 20として、192.168.20.0/24を構成する。
デフォルトゲートウェイは、192.168.20.1/24とする場合

• ルータで複数のネットワークを構成する場合は、Router on a Stickを用いる
  元々Fa0/1のネットワーク設定(192.168.10.1)は削除しておく

config) int Fa0/1
config-if)no ip addres 192.168.10.1 2555.255.255.0

作成例

config)int Fa0/1.10
config-if) encapsulation dot1Q 10
config-if) ip address 192.168.10.1 255.255.255.0

config)int Fa0/1.20
config-if) encapsulation dot1Q 20
config-if) ip address 192.168.20.1 255.255.255.0

• L3SWの場合
  vlan 10、vlan20を作成する

config) int vlan10
config-if) ip address 192.168.10.1 255.255.255.0
config-if)no shut

config) int vlan20
config-if) ip address 192.168.20.1 255.255.255.0
config-if)no shut

L3SW上でのルーティングを有効にする

config) ip routeing
config) vlan 10
config) vlan 20

2. EIGRPでネットワークを追加する

eigprのグループ番号を合わせることに注意して、以下のように今回追加したネットワークを広告する設定を行う。（ネットワークを追加したルータ側だけでよい）

config) router eigrp 1
config) network 192.168.20.0 255.255.255.0
config) no auto-summary

auto-summaryは、自動的にネットワークを集約する設定。
172.... の場合は、/16で広告してしまうため、意図しない挙動となることがあるので、
念のため無効化した。192.168../24であれば、問題ないかもしれない。

それぞれのルータ（L3SW）において、sh ip routeで、新しいネットワークを認識していることを確認する。

端末にpingを送信して通信できるかを確認する。

Appendix(スタティックルートの設定）

スタティックルートとする場合のコマンド
ルータが直接接続していないネットワークに対して、スタティックでルーティング情報を行う場合は、以下のように、自分のインターフェースのIPアドレスと対象のネットワークをスタティックで紐づける。

RT1のFa0/0（20.1.1.1)と接続するRT2のFa0/0(20.1.1.2)が持つRT2(Fa0/1)に隣接する30.1.1.0/24のネットワークを学習させる場合

RT1には、RT2のインターフェースのIPアドレスを学習させる。
RT1)ip route 30.1.1.0 255.255.255.0 20.1.1.2

ルーティング情報を確認すると、”S" で登録される

#)sh ip ruote
S  30.1.1.0 [1/0] via 20.1.1.2

同様にRT2側に、RT1(Fa0/1)に隣接する10.1.1.0/24のネットワークを学習させる場合は、RT2と接続しているRT1のFa0/0のIPアドレス(20.1.1.1）と紐づけて学習させる。

RT2)ip route 10.1.1.0 255.255.255.0 20.1.1.1

#)sh ip ruote
S  10.1.1.0 [1/0] via 20.1.1.1

このようにお互いに、ルーティング情報を登録することも可能。
EIGRPやOSPF、BGPなどで学習した経路があっても、スタティックルート（静的経路）が最優先される。

スタティックルートを消したい場合は、"no"で指定する。

config)no ip route 10.1.1.0 255.255.255.0 20.1.1.1