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Cisco STP(スパニングツリープロトコル)

登録日 :2023/04/05 06:44
カテゴリ :ネットワーク

STP(スパニングツリープロトコル)とは
ブロードキャストストーム(ループ)を防止するために使用されるプロトコル
IEEE802.1Dで規定

STPの動作

1 ルートブリッジの選出

BPDU(Bridge Protocol Data Unit)に含まれるブリッジIDをスイッチ間で比較し、ブリッジIDが最小のブリッジがルートブリッジ。

2 ルートポート(RP)の選出

ルートブリッジに最も近いポート
非ルートブリッジに1つだけ選出(FWD フォワーディング)

3 指定ポート(DP)の選出

セグメント上で最もルートブリッジに近いポート

4 非指定ポート(NDP)の決定

ルートポート、指定ポートのどちらにも選ばれずレイヤ2ループを回避するボート(BLK ブロッキング)

STPポートの状態
項目 BPDU MACアドレス学習 データ転送
ブロッキング 受信のみ × ×
リスニング 送受信 × ×
ラーニング 送受信 ×
フォワーディング 送受信
ディゼーブル × × ×
RSTP(Rapid STP)

IEEE802.1Wで規定
 STPはトポロジーの再構築に50秒ほどかかる。
 RSTPは、これを数秒(1秒程度)で行うプロトコル
 STPとも互換性あり

設定内容

Ciscoスイッチでは、デフォルトでSTPは有効となっている。
確認コマンド

# show spanning-tree

PortFast ・・・スイッチポートをブロッキング状態から直ちにフォワーディング状態に移行する設定。PCやサーバといった接続ポートに設定することを推奨

  • インターフェース単位で設定する場合
(config-if)# spanning-tree portfast
  • スイッチ全体に設定する場合
(config)# spanning-tree portfast default
  • RSTPを設定する場合
(config)# spanning-tree mode rapid-pvst