KnowHow

技術的なメモを中心にまとめます。
検索にて調べることができます。

rsyncとscpの違いについて

登録日 :2024/08/06 04:26
カテゴリ :Linux

rsyncとscpの特徴と違いについて

特徴 rsync scp
転送プロトコル rsyncプロトコル SSHプロトコル
差分転送  可能  不可
転送速度  差分転送により高速  全ファイル転送のため遅い
圧縮  オプションで可能  基本的に不可
再開機能  あり   なし
セキュリティ  SSH暗号化可能  SSH暗号化
使用例  バックアップ、同期  単純なファイル転送
複雑さ  やや複雑  シンプル
大量ファイル転送   効率的  非効率的
インストール  別途必要  多くのシステムに標準搭載

以上から、scpはシンプルなファイルコピーであるが、ファイルサーバのバックアップなどrsyncを使ったほうが効率がよく安全であると思われる。

rsyncのオプションについて

オプション 長い形式 内容
-v --verbose 動作内容の詳細表示
-q --quiet 動作中のメッセージを抑制
-n --dry-run 試験モード(動作内容のみ表示)
-a --archive アーカイブモード (再帰的コピー、パーミッション、タイムスタンプ、所有権を保持)
-r --recursive ディレクトリを再帰的に処理
-l --links シンボリックリンクをシンボリックリンクのままコピー
-p --perms パーミッションを保持
-t --times タイムスタンプを保持
-g --group 所有グループをそのまま保持
-o --owner 所有者をそのまま保持 (root権限が必要)
-z --compress 転送データを圧縮
-b --backup バックアップファイルを作成
--backup-dir --backup-dir=DIR バックアップファイルを配置するディレクトリを指定
--delete --delete 同期元にないファイルを同期先から削除
--exclude --exclude=PATTERN 指定したパターンにマッチしたファイルを処理しない
--ignore-existing --ignore-existing 同期先に新規ファイルを作成しない
-I --ignore-times サイズとタイムスタンプが同じファイルも処理対象
-c --checksum チェックサムで変更の有無をチェック